ヴィーナスの如き美貌、世界を魅了する裸体
ローマ上流階級の腐敗した社交界を舞台に
「宿命の女」を巡る残酷な愛のゲームが始まる
1920年代のローマ。金と暇を持て余し、愛欲と退廃に溺れる社交界。「神の創造物」(原題)の如き、美しき女性を我が物にしながらも、彼女への嫉妬で身を焦がす貴族に破滅の影が忍び寄る。
夜ごとのパーティと色ごとに明け暮れるバニャスコ公爵(テレンス・スタンプ)、その愛人の一人、類い稀な美人マノエラ(ラウラ・アントネッリ)。マノエラの最初の男性である公爵の従兄・ミケーレ(マルチェロ・マストロヤンニ)。男女3人の嫉妬と愛欲まみれの三角関係が巻き起こす残酷な愛のゲームが始まる。
本作品の監督は、愛欲渦巻く人間の性《エロティックなラブロマンス》を得意とする作品で知られるジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ。男を翻弄する魔性の女性を演じたラウラ・アントネッリにプライドを傷つけられるも、彼女無しでは居られない相手役男性にテレンス・スタンプ、マルチェロ・マストロヤンニが務めている点も見どころ。ラウラの美貌はもとより、贅を尽くした美術と衣装、芸術の香り溢れる美しき映像も楽しめる。